約1年前、アメリカで出産し、夫・子ども・私の家族3人で頑張ってきたのですが、1年間で2度アメリカ生活にギブアップして日本へ急遽帰国しました。
理由は様々なことが重なって複雑なのですが、夫婦二人での出産から始まり、親などからのヘルプなしでの育児、夜泣きの連続、引っ越したばかりで知り合いがそんなにいないこと、育児等に時間を費やされて夫の仕事時間が十分に確保できないこと、家族全員で体調不良、最終的にはカリフォルニアの過去最大級の山火事で子どもが咳がとまらず夜も寝られなくなり、この山火事が引き金となり日本へ帰国しました。
帰国する度に実感しますが、日本で暮らすと育児に関して言えば、大変さは半減します。
日本で育児するメリットは、
①私の実家・夫の実家が地理的に近く、育児をサポートしてくれる人がたくさんいる。
また、私たち夫婦の両親だけでなく、夫の祖父母や私の祖母まで近くに住んでいるので家族に囲まれて我が子の育児ができる。
②育児を外注するコストが低い。
カリフォルニアのベイエリアだと保育料が月20万円を超え(0,1歳児)、意を決して、払うから保育園に入れたいと思っても、waitingが1年以上ということも多くある。
なのでベビーシッターさんに頼もうとなったが、いざ家族が体調不良などの一大事にすぐに来てくれる人を手配するのは難しい。
2回目に家族で日本へ一時帰国した際は、夫が一足早くアメリカに戻り、私と子どもは日本の私の実家で一時的に夫とは別居しておりました。その間、私は夫の家族と実家のサポートを受けかなり快適に生活させてもらい、一方で夫も育児の時間がゼロとなり制限なく仕事に打ち込めているようだったので、夫アメリカ・子どもと私が日本という別居生活でもいいのではないかと考えました。
私は日本での生活で育児の分量が少なくなったため余力が少しでき、その時運良くある会社の採用募集があったので応募してみました。とんとんと面接が進み、日本で私は就職して夫とは別居して暮らすことも現実味を帯びて考え始めたのですが、
日本で保育園に預けるには(私の実家がある地域だと)実家とは別居しなければならず(親のサポートが得られる人は優先順位が遅く、実質入れない)、私と子どもが住む家を借り、実質シングルになり、子どもの育児をアウトソースしてその時間で働く、子どもにしてみれば父さんには会えず、母さんも忙しい。
...それが最適解なのか疑問を持ち始めました。
育児をしていると、社会との接点が子どもを通じてのことが多くなり、私自身が社会復帰できるだろうかという漠然とした不安が膨らんだりしぼんだりを繰り返していましたが、今回私の就職について、真面目に取り合ってくれたことが自信になりましたし、自分の実力をつけている限り、楽観的ですが、また仕事がしたい時に働けるのだろうと思うことができました。同時に、私自身、面接だけでも準備などでエネルギーを使い久々に緊張感を味わったので、夫が育児や家族の時間も持ちながらも仕事も本当に頑張ってくれているくれているのだと思うと、これまでの私は夫に厳しすぎたので、もう少し優しくしないと!と改心しました(すぐ忘れてしまいがちなので、心に留めておきたい!)。
改めて考えると、確かに別居すると育児や夫の仕事が上手くいくことは目に見えていますが、私がイメージする家族像というのは、家族一緒に住むことを土台にして、その上で一人ひとりが活き活き元気に生きるのを目指しているので(文字にすると簡単ですが、実現は難しい)、ここは優先順位を間違ってはいけないと思い、家族また一緒に住むことにしました。夫の今のアメリカでの仕事は、1年以上も費やした就職活動の末に勝ち取ったものなので、夫の気の済むまで家族のアメリカ編の生活を楽しみたいと思います。前回日本へ不本意の帰国となった際は、かなりの無念さを感じたので(夫の就活・引っ越し・新環境でのセットアップ後の帰国、楽しいところはまだ)、今度こそは楽しむパートを味わいたいと思います。
今回アメリカに戻るに際し心に決めたことは、日本に住んでいる時のようにいかない点は、(出し渋らず)お金で解決すること。お金持ちでもなんでもないですが、一番大切なのは心と身体の健康なので、それを超えて頑張らないといけない時は、潔くサポートを頼もうと思います。
子育て、家族で一緒に住むこと、自分時間(仕事もそれ以外のことも)、収入を、若い時に”全部””同時に”実現できないのはようやく分かってきたところなので、今は、まず、目の前のまだまだ初心者の子育てを学びながら、私自身の”親育て”も同時に進行しながら、子育てを楽しく攻略できるようになったら、次のステップに進みたいという気持ちです。