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研究者の夫/妻が海外に。みんなの帯同パターン


カップル

研究者の妻・夫を持つ配偶者は、その研究者が海外に研究しに行くとなった時、日本にいて別居を選ぶか、一緒に海外についていくか、迷うこともあると思います。

私は、3年前、研究者の卵の夫と暮らすため仕事を辞めてアメリカへ行ったのですが、この3年でたくさんの研究者カップルに会い、様々なスタイルがあることを知りました。

1. 別居する。

お互いにやりたいことをやるスタイル。海外で研究する期間が決まっていて必ず日本に帰ってくる場合はいいと思います。

子供がいる場合は、日本にいる方が子供をみる場合が多いと思いますが、その場合は両親や義両親が近くに住んでいて、助けを願える状況でないと辛いと思います。

2. 帯同して一緒に海外に行く。

2-1. 研究者&研究者カップルの場合

妻か夫のどちらかが海外に行く際に、もう一方が同じ大学か近くにある大学に就職活動をして、同居しながらお互い研究を続ける。

これは、ポスドク&ポスドク、またはPhD課程の学生同士のカップルなどが多いです。

どちらかがポスドク以上のポジション(Assistant Professorなど)の場合は、カップルが同居しようとすると、もう一方はfulll-time lecturerやポスドクを続けることになるのが多いようです(ポジションやお給料に差が生まれる)。そもそも結婚している二人ということで研究分野が近い場合が多く、ある大学の一分野での職の募集は毎年あるとは限らず、あったとしても一つなので、どちらもAssistant Professor以上で雇われるのは難しいです。

2-2. 研究者&NOT研究者カップルの場合

●配偶者が元の仕事などを辞めて帯同する。

(男性研究者に帯同する女性パターン。女性の研究者についてきた男性は未だ会ったことがないです。)

これが一番多いパターンです。

研究者はテニュア(終身雇用)の職をゲットするまでは、2,3年おきに大学を転々とすることも多く、世界中のあらゆる国(大学や研究期間がある場所)に引っ越す可能性があるので、家族が一緒に暮らすとなると、配偶者は固定した勤務地での仕事はしにくいからです。

そして、将来教授になることを目指すと、アカデミアの世界はごく一握りの人しか教授になれないとても厳しい世界なので、特に若手研究者の間は研究にかなりの時間・労力を費やすことになります。ですので、配偶者は家(や子供がいる場合は子供も)の責任者としての仕事に邁進することになります。

配偶者にも時間ができれば、海外の大学で学んだり、現地の企業で働く、日本の仕事をリモートでする、現地で起業するなど、たくさんの可能性があると思います。

●配偶者が日本の仕事を休職して帯同する。

研究者の海外での研究期間が前もって決まっており、短期間(2年など)であれば、配偶者は日本にある会社に所属しながら、配偶者海外赴任休職制度を使用し休職して、海外に帯同することも可能です。

どれ程の数の会社にこのような制度が整っているのかわかりませんし、期間などの制限もそれぞれなのでしょうが、実際にお会いしたことがある方は、旦那さんの海外研究期間が2年間の予定で、配偶者海外赴任休職制度の最長期間の2年を利用して帯同しておられました。

●配偶者が転勤して、研究者と同居する。

配偶者の勤めている会社がグローバルに展開している企業で、研究者が移住する地域に支店がある場合に限りますが、転勤願を出して通れば、家族で同居が可能となるケースもあります。

実際にサンフランシスコに拠点がある会社に勤めていた方が日本から転勤してきて、研究者のパートナーと同居していらっしゃいます。

●おまけ。

計画してできるものではないですが、産休・育休を利用して研究者である旦那さんについて海外で暮らしていた家族もいらっしゃいます。

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