私はアメリカ,マサチューセッツに住んでいるのですが、出産に関して事前に病院へ提出する書類がいくつかありました。
そのなかでも正式なサインの必要なものが次の2つの文書でした。どちらも妊娠34週に提出しました。
1. Massachusetts Health Care Proxy (州法による医療行為内容決定の代理人の選出)
2. Information about Your Care During Labor and Birth (病院による陣痛時,分娩時,出産後,新生児に関する医療行為のリスクや副作用・緊急時の対応等への同意書)
1. Massachusetts Health Care Proxyは、マサチューセッツの州法で定められており、医療行為を受ける18歳以上の者が何らかの理由により自身で意思決定ができない場合に、事前に代理人を選出しておき、その人に医療行為内容を決定を委ねる、という内容の同意書です。
この文書には自身のサインをする際に見届け人(witness)として代理人とは別の2名の署名が必要になります。私は代理人を夫に、見届け人を友人に頼みました。
そしてこの文書は原本を自分で保管、コピーを代理人や病院(医師)等へ提出します。
2. Information about Your Care During Labor and Birthは、病院により内容は多少異なると思いますが、基本的には出産に係る医療行為のリスクや副作用の割合、緊急時の対応に関しての同意書です。これは私一人のサインのみ必要でした。
私が出産予定のボストンのMount Auburn Hospitalの内容で、私が初めて知り驚いたのは以下の内容です。(日本と同じ点もあると思いますが、初産で出産における知識があまりなかったもので...)
●アメリカでは4人に1人の人が誘発分娩になる。
●経膣分娩において10~15%の妊婦が吸引分娩や鉗子分娩などの処置が必要になる。
●アメリカでは3人に1人が帝王切開(予定または緊急)になる。
●経産婦の場合、前回が帝王切開であると多くの場合で今回も帝王切開となる。
●子宮の何らかの感染症になる確率は、経膣分娩後に2~3%、帝王切開後に20~30%ある。
●1000人に4~5人の赤ちゃんが生後直後~1ヶ月以内に亡くなってしまう。
●1000人に6人のお母さんが出産後に輸血が必要となる。
これらをはじめ、提出書類に迫られて出産に関する知識を得ているような状況ですが、出産まで残りの時間で少しずつ学んでいこうと思います。